腎臓病 DEATH RECIPE 「鮎料理」
人生100年時代と言われています。
長寿であることだけではなく、健康的に年を重ねていく健康寿命に関連しているのが筋肉です。
特に骨格筋とよばれる体重の約40%を占める筋肉は骨に接していて、姿勢を保ち、表情を作り、
身体を動かすことのできる自分の意志で動く筋肉は健康的に年を重ねていくことに重要な働きを持っています。
この骨格筋はタンパク質で構成されているので、私たちの身体にとってタンパク質は不可欠なものと言えるのです。
また、筋肉の基礎代謝量は1kgあたり約13Kcal。脂肪細胞の基礎代謝量は1kgあたり約4Kcalなので、
ダイエットを必要とする人にも筋肉量を上げて基礎代謝量を上げると効果的であることも良く知られています。
そこで、筋肉量を増やすための食事は健康的であると考えられます。そして筋肉のために
タンパク質をたくさん摂って運動したら筋肉は増えるし、
ダイエットになるので健康的であると考えてしまう人もいるのではないでしょうか?
身体の中で必要なたんぱく質は自分で作ることが出来ません。そこでタンパク質を摂取するためには食品から摂る必要があります。
特に卵、肉、魚、乳製品は充分なタンパク質を作ることができる必須アミノ酸が含まれています。
それでは脂質が少なくて、タンパク質が多い食事であれば最高なのではないか?
そう思う人もいるのではないでしょうか。
夏の風物詩である鮎料理。京都の川床、納涼床で夏を満喫するとき。
鮎の産地で鮎三昧。
酢の物、甘露煮、塩焼き、天ぷら、鮎ご飯をコースで提供してくれる店も多くあります。
鮎はビタミンB1、タウリンが多く疲労回復、夏バテ防止には最適な魚です。
鮎は内臓まで食べることが多いですが、この内臓にはビタミンAがあり、
健康的な肌を保つことや視力回復、免疫機能の維持にも欠かせません。
つまり、夏の風物詩である鮎は美味しいだけではなく、夏の弱った身体にも大変役に立つ魚なのです。
しかし、鮎にはタンパク質が多く、100gくらいの鮎でタンパク質は約26gもあります。
これは赤身の牛モモ肉よりも多いのです。
タンパク質は1日に男性50~60g、女性40~50gが推奨されています。
タンパク質を多く摂っても病気にはなりませんが、カロリーオーバーや内臓疲労が起こりやすくなります。
なぜ内臓疲労になるかというと、食事から摂ったタンパク質が身体の中で代謝されると老廃物が残るからです。
この老廃物をろ過して身体の外に出す働きをするのが腎臓です。
タンパク質をたくさん摂ると、腎臓の負担が大きくなります。
つまり、健康的に長生きしようと思って運動して、タンパク質をしっかり摂っても、
腎臓病の人には負担を増やしているので危険です。
夏の風物詩だからといって、魚だから脂質も少ないし大丈夫だからと思って、
鮎三昧をすると1食で一日分のタンパク質量をはるかにオーバーしてしまい腎臓に負担が増えてしまうのです。
腎臓病の人は低タンパク質食品、もしくは一般の成人のタンパク質推奨量の約6割~8割が最適とされています。
夏の風物詩である鮎を食べるときは、鮎三昧ではなく少しずつ季節を楽しむ程度が良いですね。
関連記事
-
-
脂肪肝 DEATH RECIPE 「メンチカツサンドウィッチと缶コーヒー」
DEATH RECIPE ( デスレシピ ) 日常生活の中で何気なく食べているもの
-
-
糖尿病 DEATH RECIPE 「ビーフシチュー&バターロール」
糖尿病 膵臓から血糖値を抑制するホルモンであるインスリンが分泌されます。
-
-
逆流性食道炎 DEATH RECIPE 「ハンバーグとオレンジジュース」
逆流性食道炎 胸焼けがする。ゲップがでる。喉に酸っぱい感じがこみ上げてくる・・・ &n
-
-
高血圧 DEATH RECIPE 「天ぷらうどん」
高血圧 DEATH RECIPE 「天ぷらうどん」 私たちの体は、血液を送り出されることで酸素や栄